インスタント起動OS SplashTopにアプリを追加・USB起動するハック
Asusのマザーボードや一部ノート・デスクトップPC、HP/ VoodooのノートEnvy 133などで採用されているインスタント起動アプリ環境「SplashTop」に独自アプリを追加できるハックが公開されています。DeviceVMが開発するSplashTopはマザーボード上のフラッシュメモリから起動する組み込みLinux環境。FirefoxやSkype、インスタントメッセンジャー、写真管理アプリやDVD再生も可能なメディアプレーヤなどが組み込まれており、デスクトップ版Eee PCことEee Boxの例では電源オフから7秒で使える高速起動が売りです。
デスクトップ版のソフトが動くとはいえフル機能のOSではなくLinuxベースのアプリ環境といった位置づけであり、高速起動に最適化しているためあらかじめ組み込まれているアプリしか使えないという制限がありましたが、phoronixフォーラムではAsusが配布しているSplashTop (ExpressGate)のアップデートファイルを解析して独自のアプリを組み込むハックが公開されています。
Asus Eee PC + SplashTopで瞬間起動PC
現時点でとりあえず動いているのはファイルマネージャやターミナルなど。またSplashTopのファイル群を抽出してUSBメモリに展開することで、非AsusマザーボードでSplashtopを起動させるスクリプトも書かれています。メーカーDeviceVMではユーザーが独自アプリを追加してカスタマイズできる公式SDKも予告していたものの今のところ未公開。公式SDKであれハックであれ、自分用にカスタマイズしたFirefoxや日本語環境が動かせるようになれば非常に便利そうです。
DeviceVMのプレスリリースによると、Asusは今後出荷するマザーボードに組み込みLinuxデスクトップ環境 Splashtopを標準搭載するとのこと。DeviceVMの開発するSplashtopはマザーボード上のフラッシュメモリから直接起動するデスクトップ環境。FirefoxやSkypeといったアプリを備え、PCの電源投入からわずか数秒で使用可能になるのが最大の特徴です。動画デモやSplashtopについて詳しくは過去記事(瞬間起動LinuxデスクトップSplashtop、Asusのマザーボードに内蔵)を参照。
Asusは昨年から一部のマザーボードにExpressGateという名称でSplashtop技術を採用してきましたが、ユーザーからのフィードバックが良好であったことから今後はすべてのマザーボード製品に標準搭載してゆくとしています。今年のCESではAsus Eee PCをSplashtopで起動するデモも公開されており、Windows XPはもちろんLinux版 Eee PCとも比較にならない瞬間起動を実現していました。
フラッシュメモリにイメージが保存されているため任意のアプリ追加には(現時点で)対応しないといった制限もあるものの、完全に落とした状態からでも一瞬で使えるFirefoxとSkype, メール環境はフルOSを補完する意味でなかなか魅力的です。ExpressGate搭載のAsus製マザーはP5Q Deluxe, P5Q-WS, P5Q3 Deluxe, P5Q-Eなど。
http://japanese.engadget.com/tag/devicevm/
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