Monday, August 10, 2009

No1

1.その業界で1位になることで、戦いを有利に進めることができる絶対的なシェアを持つことで、取引先との条件交渉が有利に働く。(業界内の権限も持つので、ある程度のルールを決められる)ユーザーからも信用力を得られ契約がとりやすくなる。採用面でも信用力が増すことで採用が効きやすくなる。他のビジネスチャンスも広がる。結果として、1位であれば利益が加速度的に大きくなる。
基本的に業界No1のリーダーは優位になる。なぜなら規模の経済、範囲の経済効果と5Fの競争優位が働く。規模の経済は規模の拡大に固定費が比較的に低くなり、労働成熟度が向上することで、労働生産率向上、単位生産物のコスト削減になる。範囲の経済は規模が多角に拡大した場合、いろいろな場面にリソースを再利用できるようになることで、単位生産物のコストが削減され、迅速に大規模な生産体制を作れるようになる。5Fの競争優位は業界リーダーになれば、バリューチェーン上の材料(商材を含む)供給者、顧客に比較的に強くなり、良い契約条件、リソースと利益率を獲得できるようになる。また、十分に強ければ、代替製品の研究開発、新規参入者の阻止にスムーズに働く。この強さは一定以上なれば、業界のルールを決めることができる。よく言われているのは、50%以上なら価格を決める権力が持つようになって、80%以上であれば完全にである。しかし、No1の目的を忘れてはいけない。

2.大きなマーケット、伸びていくマーケットの中で1位を目指すどんな事業領域でもとりあえず1位を目指せば良いというものではない。業界自体が今後伸びていく業界、そもそもマーケット自体が大きな業界であることが大前提。
大きい、伸びていくマーケット自体はNo1と直接関係がないが、それぞれ単独の事業規模でも大きい当社は小さな業界に参入しても、自身の強みである人員の規模、投資の規模、設備の規模は活かしにくい。また、成長してない分野は既存の強いプレイヤー、つまりが存在する。成長してなければ、投入が高くても、簡単にシェアのバランスを変えることができない。よって、当社の一番適切な分野は大きい、伸びていくマーケットである。

3.従業員に対しても、パートナー企業に対しても、1位を評価する1位になるには何かしらの理由があるわけで、1位と2位を差別化し、1位を評価し、1位に任せていく。なぜ1位を評価するかというと、金メダルと銀メダルではその後の人生に雲泥の差がついてしまうのが世の中であり、そういう世の中に対する理解を日常を通じて促進したい為。(2位以下がダメだということを伝えたいのではなく、世の中がそういうもんだ、ということ)

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