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Monday, March 2, 2009

UPnP 入門

UPnP 入門
- 64 -
デバイスがこのように自己紹介する動作をUPnP ではAdvertisement と呼んでいます。
「デバイスが既にネットワークに接続された状態でコントロールポイントを
起動した場合はどうなるの? 自己紹介終わっているよ」
この場合には逆にコントロールポイントが「こういうデバイスを制御したいから、該当者は自
己紹介してくれ」とネットワークに接続されたデバイス達に対してUDP プロトコルを使って要
求をします。この要求に対してデバイスが適時UDP で応答するようにUPnP では決められてい
ます。この情報を集めて保持すれば、Advertisement と同様にデバイスを制御することが可
能となります。これが2 つ目のカラクリです。この要求作業をUPnP ではM-Search と呼んで
います。
では、それぞれの仕様をもう少し細かく見ていきましょう。
2-4-1 Advertisement
Advertisement は、デバイスがネットワークに対して自己紹介する動作になります(図
2-17)。
図2-17 Advertiseのイメージ
また、デバイスはネットワークから切断される際(例えばユーザが電源オフボタンを押したな
ど)には自分がいなくなる旨の宣言を行いますが、この動作もAdvertisement となります。
この場合図2-17 でいうUPnP デバイスA は「ネットワークから離れます。さようなら」と宣言
し、UPnP コントロールポイントは自分で持っているデバイスのリストからUPnP デバイスA を
削除することとなります。
UPnP コントロールポイント UPnP デバイスA
ポート1900 じゃ
関係ないな
.……
UPnP デバイスA
でーす。
自己紹介しまーす
アドレスは
192.168.0.3
です。
お、UPnP デバイス
からの
Advertiseだ。
持っている情報を更新せねば。
非UPnP デバイス1 非UPnP デバイス
第2章 UPnP 入門
- 65 -
Advertisement にはUDP 通信を使います。相手先IP アドレスは、239.255.255.250 と
いうマルチキャストアドレスです。つまり同一ネットワーク上に存在する複数のデバイスに向け
て発信することになります。ポート番号は1900 を使います。1900 番はSSDP というプロトコ
ルを意味します。SSDP は「The Simple Service Discovery Protocol」の略語です。
「えー、また新しいプロトコルなの~?」
大丈夫です。新しいプロトコルなのですが、基本はHTTP ですので、HTTP が解っていれば全
然難しくはありません。
■接続の告知
UPnP デバイスはネットワークに接続しますと、まずはSSDP で自己紹介を行います。
SSDP の基本はHTTP で、複数デバイスに対するデータ通信となりますので、UDP が使われます。
そして、UDP ヘッダの後に以下のようなテキストデータが続くことになります(リスト2-2)。
“ ”の中は説明文です。実際にはデバイス毎に異なる文字列が設定されることとなります。

NOTIFY * HTTP/1.1 ¥r¥n
HOST: 235.255.255.250:1900 ¥r¥n
CHACHE-CONTROL: max-age = ”アドバタイズが有効となる時間を設定” ¥r¥n
LOCATION: ”デバイスにアクセスするためのURL を指定” ¥r¥n
NT: ”どのデータを通知するのかタイプを指定” ¥r¥n
NTS: ssdp:alive ¥r¥n
SERVER: ”サーバOS の名前 UPnP/1.0 製品名/バージョン”¥r¥n
USN: ”ユニークサービス名、要は何を告知したいかの記述”¥r¥n
¥r¥n

リスト2-2 SSDP、告知の基本(最後にブランク行が必要)
どうでしょうか。HTTP のデータそのものとなっています※。“NOTIFY”というリクエストが
あり、その下にヘッダが続くという形になります。そしてデータ本体は存在しないという構造に
なっています。これがSSDP の基本となります。
※ 先頭行に “HTTP1.1”と記述されていますし……。
NOTIFY はその名の通りで、通知を意味します。その後の文字列はとりあえずこういうものだ
という理解で良いと思います。補足しますとリスト2-2 の場合はHTTP1.1 に従ったプロトコル
であるという意味です。それぞれのヘッダについては、表2-1 にまとめておきました。
これも具体例をお見せした方が理解しやすいと思いますので、リスト2-3 に先ほど実験をし
たインテルのメディアサーバデバイスが発行するSSDP データの例を示しておきます。、
UPnP 入門
- 140 -
3-5-3 CMooDevice の実装
ここからはUPnP デバイスとしてのプログラミングとなります。UPnP デバイスの動作を
VisualC++で実装するとなりますと、デバイスとしての制御を行うデバイスクラスとサービス
の制御を行うサービスクラスの2 つのクラスにについて実装する必要があります。
まずはデバイスの制御を行うクラスの実装を行います。本書の場合ですとCMooDevice クラ
スがこれに相当します。実装する必要のある関数は以下の通りです。
 コンストラクタ
 デストラクタ
 イニシャライズ(IUPnPDeviceControl で定義)
 サービスオブジェクト取得(IUPnPDeviceControl で定義)
最初にヘッダクラスを修正します。リスト3-9 のように修正します。
public:
//ここはコメントアウトします CMooDevice()
//{
//}
CMooDevice(); // コンストラクタの宣言を追加
virtual ~CMooDevice(); // デストラクタの宣言を追加
――(略)――
// IUPnPDeviceControl Methods
public:
//このように関数定義のみとする
STDMETHOD(Initialize)(BSTR bstrXMLDesc, BSTR bstrDeviceIdentifier, BSTR bstrInitString);
STDMETHOD(GetServiceObject)(BSTR bstrUDN, BSTR bstrServiceID, LPDISPATCH * ppdispService);
private: // 以下のメンバ変数を独自に追加
BSTR m_bstrUDNMooDeviceXML; // MooDevice.xml で定義されたデバイスのUDN
BSTR m_bstrUDNByDeviceHost; // GetUniqueDeviceName 関数でUPnPhost が作成したUDN
BSTR m_bstrServiceID; // MooDevice.xml で定義されたサービスID
IDispatch* pIMooServiceDispatch;// MooDevice 用のIDispatch のポインタ
};
リスト3-9 MooDevice.h の修正
関数の実体を .cpp に記述しますので、.h では宣言だけとします。また、.cpp で使う独自
の変数についての宣言もしています。
第3章 UPnP デバイスの実装
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次はいよいよ実際のソースコードとなります。リスト3-10 のように記述します。
// MooDevice.cpp : CMooDevice の実装
#include "stdafx.h"
#include "MooDevice.h"
#include "MooService.h" // これを追加しておく
// CMooDevice
CMooDevice:: CMooDevice()
{
OutputDebugString(TEXT("CMooDevice::CMooDevice simple ¥n"));
// 各変数の初期化
// 以下2つはXML ファイルの定義をそのまま使うこと
m_bstrUDNMooDeviceXML = SysAllocString(L"RootDevice");
m_bstrServiceID=
SysAllocString(L"urn:booklabo-com:serviceId:X_MooService1.0");
m_bstrUDNByDeviceHost = NULL;
pIMooServiceDispatch = NULL;
}
CMooDevice::~CMooDevice()
{
OutputDebugString(TEXT("CMooDevice::~CMooDevice¥n"));
//リソースの解放処理
if (pIMooServiceDispatch != NULL)
{
pIMooServiceDispatch->Release();
pIMooServiceDispatch=NULL;
}
SysFreeString(m_bstrUDNMooDeviceXML);
SysFreeString(m_bstrServiceID);
}
STDMETHODIMP CMooDevice::Initialize
(BSTR bstrXMLDesc,BSTR deviceID,BSTR bstrInitString)
{
HRESULT hResult = S_OK;
HANDLE fHandle = NULL;
IUPnPRegistrar *pIUPnPRegistrar = NULL;
CComObject *pMooService = NULL;
// UPnP デバイスとしての初期化
// UPnP ホストコンポーネントから呼び出される。

UPnPとは? その仕組みの原点に立ち返る

http://plusd.itmedia.co.jp/broadband/0210/18/honda4.html

その中核のなるのがIPマスカレード

UPnPとは? その仕組みの原点に立ち返る

「Universal Plug&Play」、通称UPnP。話に聞いたことがあるけれど、一体どのような仕組みなのかは知らない人も多いのではないだろうか? 今回は趣向を変え、UPnPの基礎技術を解説しよう

 この連載でも何度か登場している「Universal Plug&Play」~通称、UPnPという言葉。UPnP対応ルータやUPnP対応OS(Windows MeとWindows XP)については話に聞いたことがあるけれど、一体どのような仕組みなのかは知らない人も多いのではないだろうか? そもそもUPnPに対応すると、どんなメリットがあるのだろう。

 年末から来年にかけて、ルータ以外の機器も色々と登場してくるとみられている。そこで今回は、これまでと趣向を変え、UPnPの基礎についてなるべく噛み砕きながら説明することにしたい。

シームレスな接続性を実現するUPnP

 この連載の中でUPnPを紹介するとき、AVネットワークや自動コンフィギュレーションのルータを作ることも可能だが、本来の目的はコネクティビティ、つまり接続性を高めるための技術だと紹介した。接続性を高める機能はUPnPの一番基礎となる部分で、その上にすべての機能が成り立っている。今回は、その基礎部分にフォーカスを当てることにしよう。その上で、どのような応用が行われているかは、基礎部分さえわかってしまえば容易に想像できると思うからだ。

 そのUPnPだが、元々のコンセプトは1999年に米Microsoftが提唱したものである。インターネットプロトコル(IP)ネットワークに接続される、あらゆるデバイスが互いに認識しあい、また物理的に異なるネットワークに存在するデバイスであっても、シームレスに接続されることを目指している。「Plug&Play」は、Windows 95に実装された、デバイスをPCにプラグするだけで簡単に動作させるための仕組みだが、それと同じようにネットワークにプラグするだけで簡単に動作を行えるネットワーク上の仕組みを実現する。

 たとえば、家庭内にはすでに、さまざまなデジタル化された家電品があり、部分的なネットワーク化が行われている。IEEE1394を使ってデジタルビデオ同士(あるいはPC)を接続したり、デジタルBSチューナーとD-VHSデッキを接続するといった、特定の目的でピアツーピアのネットワーク接続(もちろんTCP/IPなわけではないが)が行われているケースもあれば、ホームオートメーションシステムとして、電力線を介して宅内空調や照明を集中管理するといったものもある。将来は無線LANと接続可能な家電も増えてくることだろう。

 しかし、必要なところで場当たり的に接続できるものの、機器同士がネットワークで繋げる際に使う物理的なネットワーク種別(イーサネット、IEEE1394、電力線ネットワーク、HomePNA)や接続手順などは異なる。またインターネットとの透過性を考えれば、IPネットワークである方が良いが、DHCPサーバやDNSサーバがない環境下でパラメータを自動設定する必要もある。

 UPnPを用いれば、ネットワークパラメータを機器自身が正しく設定でき、またネットワーク上にどのような機器が存在しているか、他機器がどんな機能を持ったものなのかを知ることもできる。また物理的にどのような線(もしくは電波)で結ばれていようと、ひとつのIPネットワークになっていれば、互いにどのような形態で接続されているかは意識しなくていい。


UPnP機器がお互いを知り合う手法

 どんなデバイスでも(あるいは人間同士でも)、正常なコミュニケーションを取るときに必要ないくつかの前提となる条件がある。まず共通の言語をしゃべること。コミュニケーション相手を探す方法が決まっていること。コミュニケーションの相手を良く知ることだ。そして伝えたい情報や依頼したいことは、決まった形式にまとめて直接手渡すと確実。それは家庭内のIPネットワークでも同じ事だ。UPnPは、そうした基本的なコミュニケーションの前提条件を満たすための取り決め、つまりプロトコルだ。

 UPnPがIPネットワーク上で使われるプロトコルであることは既に述べたが、ネットワークに参加する機器同士はHTTPを使って情報を交換する。つまり、UPnPにおける共通言語はHTTPということになる。さらに話す内容(やりとりする情報)はXMLによって定義される。あるUPnP機器が別のUPnP機器に何かの依頼をするとき、XML形式のメッセージを送り、その返答をXML形式で受け取る。XMLが情報を整理して受け渡す際の共通書式というわけだ。

 そして、そうした通信を始める前に重要なのが、コミュニケーションの相手を探し、相手機器がどのような機能を持ったデバイスなのかを知ることだ。つまり、ネットワーク上にどんなデバイスがあって、どのような機能を持っているのかを探索するところから始まる。たとえば赤外線リモコンならば、ネットワーク上にあるデバイスの数や種類、名前などを把握しておき、それに合わせてリモコンの液晶パネルを表示、さらに操作内容をネットワークで適切なデバイスに伝えなければならない。

 そのプロトコルの詳細は後述するが、相手の名前や機能を知ることは、互いに知らないモノ同士が通信を行う前交渉の段階で必須のものといえる。コミュニケーションを取りたくとも、相手がどんなタイプの人なのかわからなければ、無難な挨拶しかできないだろう。より突っ込んだ内容の情報交換を行うためには、互いが相手のことを知っていなければならない。

 そこでUPnPでは、ネットワーク上に接続されたUPnP対応機器の所在を確かめ、さらにその機器がどのような特徴を持ったものであるか、といった情報をやりとりするための仕組みが提供される。その内容は前述したようにXMLによって構造化されたデータである。XMLは構造化可能なため、基本的な機器の分類や基礎要件を伝えるだけでなく、拡張次第で、より細かな機能を伝えることもできる。

UPnPはどのように会話する?

 さて、ではUPnPは、上記のような要件をどのように満たしているのだろうか?これが実にシンプルな手法を用いているのだ。しかもプロトコルの多くは、UPnP提案時点ですでにIETFから仕様が発行されていたものばかり。標準プロトコルの上に、UPnPの基礎部分は成り立っている。

  • IPアドレス割り当て

 IPネットワークに参加するためには、機器ごとにIPアドレスが割り振られなければならない。しかし現在のIPv4では、機器にあらかじめユニークなIPアドレスを割り振っておくわけにもいかない。そこでまずIPアドレスの割り当てを行う。

 IPアドレスの配布は、PCのIPネットワークと同じようにDHCPを利用する。ただし、家電同士の接続、特に小型機器同士の接続時にDHCPサーバがネットワーク上に存在しないことも多いと考えられる。

 そこでDHCPリクエストがタイムアウトすると、プライベートアドレスを調査してIPアドレスの重複がないかを自分でチェックする。そして使えるプライベートアドレスが見つかれば、それをそのまま利用する。

 もしインターネットに接続するゲートウェイ機器(パソコンやダイヤルアップルータ)があるならば、その機器にDHCPサーバが組み込まれ、アドレス配布を行うと共にIPマスカレードやDNSリレーを行うことになっている(もっとも、現在のインターネットゲートウェイデバイスの多くは、すでにこの条件を満たしている)。

  • 名前解決

 TCP/IPのネットワークでは、名前とIPアドレスの対応を示したhostsファイルなど静的な定義と、DNSサーバによる名前データベースへの問い合わせで名前とIPアドレスの対応調べる、2種類の名前解決方法が使われる。しかしUPnPネットワークの場合、さまざまな機器がオンデマンドに参加するため、どちらの方法を用いてもUPnPでの利用に適していない。もちろん名前解決を行わず、IPアドレスだけで通信をしても良いが、人間が介在する操作の時に名前がなければ、操作性が大きく損なわれる。

 そこで、UPnPでは名前参照と解決をIPブロードキャストによって行う。これは「この中に田中さんはいますか?」と大きな声で叫ぶようなものだ。自分が田中ならばIPアドレスの返事を問い合わせた相手に送信する。なお、ネットワーク上にDNSサーバが存在するならばそれが優先される。

  • デバイスの発見と機能の把握

 ネットワーク上に接続されたデバイスの発見と機能の把握は、SSDP(Simple Service Discover Protocol)を用いる。SSDPは、UPnPを構成するための基幹部分で、IETFから標準仕様がすでに発行されている。

 デバイスの発見も、名前解決と同じくIPブロードキャストを用いる。たとえば「デジタルビデオストリームを再生できる機器は?」とブロードで送信すると、条件に合うデバイスが自主的に問い合わせ元に対してIPアドレスとホスト名を送信する。また、具体的にどのような機能を持っているかなど、機器固有の情報もこのときに交換する。情報交換に使われるデータ形式はXMLで、HTTPにより通信することは、前述した通りだ。これがSSDPのもっとも単純な通信パターンだが、SSDPにはディレクトリサーバの機能を持つデバイスがネットワーク上に存在する場合も決められている。


 ネットワーク上にディレクトリサーバが存在する場合は、ネットワークに新たに接続された機器が自ら参加したことをIPブロードキャストでアナウンスし、そのメッセージを受け取ったディレクトリサーバが新しい機器の参加の検知。するとディレクトリサーバは、新加入の機器に対して、どのような機器なのか、どのような機能を持っているかなどの情報を聞き取り調査してディレクトリデータベースに登録する。あとはLDAPを用いてディレクトリサーバに問い合わせを行えば、その機器の情報をいつでも参照できるようになる。


 SSDPに対応できないデバイスがある場合(プリンタやスキャナなど)は、接続されている機器(多くの場合はパソコン)がプロクシとして代理応答することにより、実際にはIPネットワークに参加していないデバイスを、あたかもUPnPに参加しているように見せかけることも可能だ。

なぜ今、UPnPなのか

 ここまでに説明した部分は、UPnPのIPネットワークにおける接続性の高さを実現する、いわば土台の部分。それも3年以上前に提案されていたものだ。それがなぜ、今になって再び注目されているのか。それは、インターネットへの接続環境が整い、また家電製品もネットワーク対応を進めやすい環境(ユーザーの意識の広がりやネットワーク化を行うためのデバイスがローコスト化したこと、内蔵コントローラの能力向上など)が整ったことが挙げられる。もちろん、Windows Me、Windows XPの登場で、家庭向けPCの大半がUPnPに対応できるようになったことも理由として挙げられるだろう。

 昨年後半ぐらいから、業界内ではUPnPベースのアプリケーションを標準化しようと、さまざまな仕様が矢継ぎ早に決まってきている。そこにはPCの付加価値を高めるため、PCと家電の垣根を取り払ったホームネットワークを熱望する米Intelの強いイニシアティブもあったようだ。

 UPnP上で開発中のアプリケーションプロトコルに関しては、「デジタル家電との距離を縮める「UPnP A/V」」(記事参照)で紹介している。ここで紹介しているUPnP A/VやUPnP Remote I/O、そしておなじみのUPnP Gatewayなどが利用可能なのは、すべてその基盤にUPnPのフレームワークがあるため。それぞれのアプリケーションは、すべてUPnPを基礎として、追加でいくつかの決めごとを行っているに過ぎない。

 11月、東京でUPnPに機器制御を行うための基本仕様を追加するSCP(Simple Control Protocol)のデベロッパー向けイベントが開催される。これまで遅々として進まなかったUPnP対応だが、ここに来て俄然、ホームネットワークを支える基盤技術として注目されてきた。UPnP上のアプリケーションと対応機器は、今後の注目株。CEATECやWorld PC Expoで紹介された機器の中にも、正式にアナウンスはしていないがUPnPに対応した参考展示製品なども数多く含まれているようだ。

Friday, December 12, 2008

wireless lan

FON
Livedoor Wireless
Wireless Gate
Yahoo BB Spot
Flets HotSpot




WiMAX

Wednesday, November 19, 2008

SSH通信でデータ漏えいの可能性--32ビットの平文が取り出し可能に

ちょっと怖い。これからCTRモードを使おう。
http://japan.zdnet.com/news/sec/story/0,2000056194,20383843,00.htm?tag=zdnw
有限責任中間法人JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)と独立行政法人 情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA/ISEC)は11月17日、SSH通信において一部のデータが漏えいする可能性があると発表した。

 SSH(Secure Shell)は、インターネット上に置かれているサーバにネットワークを介してログインしたり、コマンドを実行したりするためのプログラムおよび通信プロトコル。データが暗号化された状態で通信されることが特徴となっている。

 JPCERT/CCとIPA/ISECによると、SSHで使用される通信方式の一部に対する攻撃方法が報告されたという。この攻撃によって、SSHを実装する製品が影響を受ける可能性がある。報告された攻撃方法では、SSHがデフォルトで使用する通信方式において、ひとつの暗号化ブロックから32ビットの平文を取り出すことができるとのことだ。

 この攻撃がされると、SSHセッションが切れることがある。通信エラーが発生した際に、自動的に再接続する設定がされている場合、攻撃による被害の影響が大きくなる可能性がある。ただし、攻撃が成立する可能性は低いとしている。

 この問題の対策方法としては、CBC(Cipher Block Chaining)モードではなくCTR(CounTR)モードを使用することを推奨している。OpenSSH 3.7以降ではCTRモードがサポートされている。

Wednesday, October 1, 2008

公衆無線LAN

http://members.techtarget.itmedia.co.jp/tt/members/0806/11/news01.html

エリア展開、セキュリティ面で着実に進化

外出がちな社員を多く抱える企業にとって、屋外でのアクセス手段は悩みの種。ビジネスの生産性を上げるには、格段にアクセスポイントの増えた公衆無線LANがベストだ。

[池田冬彦]

ビジネスに最適? 公衆無線LANのアドバンテージとは

 公衆無線LANの最大のアドバンテージは、何といっても通信速度だ。IEEE 802.11gのリンクアップ速度は54Mbps。実効速度は、おおむね15~20Mbpsが平均的なところだ。このスピードはモバイルアクセスとしては 最速である。なお、BBモバイルポイントはIEEE 802.11bのみで最大リンクアップ速度は12Mbps、実効速度は3~5Mbpsほどになる。

 これが、携帯電話(HSDPA ※注1)やPHS通信技術を用いてサービスを展開する、ほかのブロードバンドサービスと大きく異なるポイントだ。ウィルコムのPHSデータ通信「AIR- EDGE」では、リンクアップ速度は最大256Kbps(4xモード、パケット方式の場合)、または、800Kbps(8xモード、W-OAM typeGの場合)。イー・モバイルの「EMモバイル・ブロードバンド」でも下り最大7.2Mbps/上り最大384Kbpsで、実効速度はさらに低くな る。

※注1:HSDPA 3G携帯電話の規格である「W-CDMA」を拡張した高速通信規格。1から12までのカテゴリが規定されてお り、現在主流なものは「カテゴリ6」で、最大通信速度は下り3.6Mbps。イー・モバイルが採用する「カテゴリ8」は下り最大7.2Mbpsだが、まだ 一部の基地局しか対応していない。

ほかのモバイルアクセスサービスとの比較
接続手段 料金 通信速度 接続のしやすさ
PHSデータ通信 比較的高価(最大4xモードの定額制プランで月額8851円~) 遅い(8xモードで最大800Kbps、4xモードで最大256Kbps) 良好(全国を既存のPHS網で面展開)
携帯電話(HSDPA) やや高価(定額制プランで月額4980円~) やや速い(下り最大7.2Mbps) やや良好(全国主要エリアを面展開・拡大中)
公衆無線LAN 安価(定額制プランで月額525~1575円) 高速(最大54Mbps) 悪い(点展開のため、スポットに赴く必要がある)

 だが、公衆無線LANなら、比較的安定して高速なインフラを利用でき、しかも月額コストも安い。ホットスポットの場合、月額料金は1680円、 Mzoneでは1575円、さらにBBモバイルポイントではわずか525円(プロバイダーにYahoo! BBを選んだ場合)だ。もちろん定額制で、追加料金は発生しない。

HSDPA(EMモバイルブロードバンド)の速度と公衆無線LANの速度比較
種類 地点 平均速度(下り) 平均速度(上り)
HSDPA 都心(カテゴリ6) 2.3Mbps 359Kbps
HSDPA 都心(カテゴリ8) 3.1Mbps 360Kbps
HSDPA 郊外(カテゴリ6) 940Kbps 86Kbps
公衆無線LAN 東京都心のスポット 14.5Mbps 14.2Mbps
最大7.2Mbpsの通信が可能なHSDPAカテゴリ8対応エリアでは、下り平均3.1Mbps。ただし、電波強度が低いと1Mbpsを下回ることもある。特に上りの速度が遅く、PCからのデータ送信は遅くなる

公衆無線LANがもたらすビジネスメリット

 公衆無線LANは、モバイルアクセスの可能性を格段に広げる。ファイル共有やVoIP(Voice over IP)、大容量の添付メールなど、オフィス内で利用しているネットワークサービスのほとんどすべてが利用可能であり、「添付メールはやりとりしない」な ど、使い方を工夫したり制限を加える必要がない。ノートPCの潜在能力をフルに発揮できるのだ。具体的にどのようなメリットがあるのかを見ていこう。

  • 営業社員のパフォーマンスを改善

 1日のほとんどを社外で過ごす営業社員にとって、オフィス内のIT基盤上のワークフローに合わせるのは大変だ。日報などの書類を提出するのも、社 内の情報を仕入れるのもオフィス内のPCでしかできず、現実的に直行・直帰は不可能だ。このための移動時間や交通費は、年間の支出で考えると結構ばかにな らない。

 だが、公衆無線LANを利用すれば、出先で必要な事務処理などを完了できる。会社への移動にかかっていた時間で、もう1件得意先を回ったり、必要 な書類を作成する、あるいは今後の営業計画を作る、といった時間に充てられる。このようなメリットに加え、外出先から社内のリソースにアクセスできるメ リットも大きい。例えば、外出している間に顧客にプレゼンするためのPowerPoint資料が更新され、すぐに入手しなければいけない、といった場合も すぐに対応できる。

  • 外出がちな社員の利便性と生産性を向上

 度重なる出張で忙しく飛び回る社員にとって、モバイルアクセスは業務効率化・合理化の鍵だ。例えば、メールやグループウェアによるチームやプロ ジェクト内での情報共有は、オフィス内ではもはや当たり前だが、モバイルアクセスの手段がないと、外出先で刻々と変化する状況をフォローすることができ ず、コミュニケーションロスが発生することもしばしばだ。

 各スタッフの行動予定から会議室の空き状況、立ち寄り先の各種情報など、イントラネットで得られるすべての情報を電話で確認しながら作業しなけれ ばならない。このような問題も、出先で公衆無線LANを利用してVPN経由で社内にアクセスするだけで解決する。もちろん、社外からのメールサーバへのア クセスを禁止している企業でも、問題なくやりとりが可能だ。外出中の情報格差は解消されるはずだ。

 また、公衆無線LANでは、携帯電話/PHSのモバイルアクセスでは難しい数百Mバイトものデータ転送も可能だ。802.11gが利用できるス ポットなら、100Mバイト程度のデータもほぼ数分で転送できる。わざわざ出掛ける前に必要なファイルをノートPCにコピー、といった面倒な作業は不要に なる。

どのようなサービスがあるのか

 現在、全国的に展開しているサービスはNTTコミュニケーションズの「ホットスポット」、NTTドコモの「Mzone」、ソフトバンクテレコムが 提供する「BBモバイルポイント」だ。これらのサービスは着々とアクセスポイント数を増やし、カフェやファストフード店、駅構内などを中心に、日本全国の 主要エリアで利用できるまでに広がっている。

主要な公衆無線LANサービス

ホットスポット Mzone BBモバイルポイント
契約方法 インターネット、郵送、代理店窓口 ドコモショップ窓口のみ インターネット
初期費用 1575円(定額契約の場合のみ) なし なし
料金 1680円/月 1575円/月(FOMA利用者は840円/月) プロバイダーによって料金が異なる(Yahoo! BBの場合525円/月)
一時利用料金 500円/日 525円/月 500円/日または1000円/2週間(※ファミリーマート店頭端末でのみ購入可能)
アクセスポイント数 約4000 約5000 約3500
通信方式 IEEE 802.11b/g/a IEEE 802.11b/g/a IEEE 802.11b
セキュリティ WEP、IEEE 802.1X認証 WEP、IEEE 802.1X認証 WEPのみ
代表的な提供場所 カフェ・ファストフード店舗。東京メトロ、都営地下鉄、JR、私鉄の主要各駅。空港、ホテル、レストランなど カフェ・ファストフード店舗。東京メトロ、都営地下鉄、JR、私鉄の主要各駅。つくばエクスプレス車内、空港、ホテル、レストランなど 全国のマグドナルド、ルノアール、ドトールコーヒーなどの各店舗、主要な駅、ホテル、空港など
ローミング BBモバイルポイント(定額:819円/月、スポット利用:315円/日)、海外 BBモバイルポイント(スポット利用:315円/日)、エアポートネット(成田空港:利用料金は無料) なし

ホットスポット(NTTコミュニケーションズ提供)

 ホットスポットは、IEEE 802.1X認証(※注2)やグローバルアドレスによるVPNにも対応し、通信方式も802.11gが主流だ。北海道から沖縄までの47都道府県にアクセ スポイントがあるが、大都市・人口密集地、かつ、電車や飛行機などで移動するビジネスマンの動線に特化したエリア展開が行われている。

※注2:有線LAN/無線LANにおけるユーザー認証を一元的に行うための仕組みで、認証サーバとの連携により正規ユーザー以外は ネットワークの利用を阻止できる。また、この認証システム上で、動的な暗号鍵の交換(ダイナミックWEPとも呼ばれる)が提供され、より安全に通信でき る。

Mzone(NTTドコモ提供)

 Mzoneは、JR各社さらには東京、大阪を中心に私鉄各社との提携に力を入れており、駅中心のエリア展開を行っているのが特徴だ。さらに現在、 日本で唯一、列車内での移動公衆無線LANサービスを行っている。鉄道に強いサービスといえるだろう。また、ホットスポットと併設して運用しているポイン トも多い。

BBモバイルポイント(ソフトバンクテレコム提供)

 BBモバイルポイントは、日本マクドナルドの店舗を主力にエリア展開を行っており、北海道から沖縄まで、日本全国の対応店舗で利用できる。ただ し、通信方式は802.11bのみで、ほかのサービスに比べて通信速度が遅い。また、802.1Xやグローバルアドレスの対応といったセキュリティ対策は 現在行っていないが、マクドナルド店舗は比較的見つけやすく、利便性はほかのサービスに比べて高い。

 次回は、使い勝手やセキュリティ面などこれらのサービスの詳細や具体的な違いについて比較していく。


意外と難しい!? 企業ユーザーの公衆無線LAN選び

公衆無線LANサービスはどれも同じ、ではない。それぞれのサービスの傾向や特性の違いをしっかり把握し、自社に最適なサービスを賢く選ぶことが大切だ。

[池田冬彦]

公衆無線LANサービス選びのポイント(1):APのエリア特性

 公衆無線LANサービスを実際に利用するに当たり、注意すべき大きなポイントは2つある。1つは、サービスエリア特性の問題だ。 社員の動線上に無線アクセスポイント(以下、AP)がなければ、ビジネスの効率化にはつながらない。特にホットスポット、MzoneのNTT系事業者は、 主に首都圏を重点的に展開しており、中京、関西を含めたほかの都市部では、まったくAPが見つからないエリアもある。

図1-1 関西の阪神エリアの状況。ホットスポットはAPが1つしかない
図1-2 BBモバイルポイント(マクドナルド店舗)は阪神エリアで多数のAPを展開している

 逆に、全国のマクドナルド店舗を主力にエリアを展開するBBモバイルポイントでは、地方都市を含めてほぼ均等に分散しており、どこに行っても比較的見つけやすい。このような特性の違いも念頭に入れておこう。

図2 Google Mapを使ったモバイルマップで、川崎駅周辺を検索。紫色がホットスポット、青色がMzone、オレンジ色がBBモバイルポイントだ。駅周辺であればどのサービスの利用も可能だが、駅から離れると途端にAPがなくなってしまう

公衆無線LANサービス選びのポイント(2):セキュリティへの対応

 2つ目に重要なポイントは、IEEE 802.1X(※注1)およびVPN利用の可否だ。 公衆無線LANではWEPによる暗号化が標準的だが、セキュリティ強度は決して十分ではない。そこで必要なのがIEEE 802.1X認証である。IEEE 802.1Xでは認証サーバを使って安全にユーザー認証を行い、かつ一定の間隔で暗号キーを変更し、容易にキーを解読できないようにしている。この仕組み は、ホットスポット、Mzoneで採用されている(場所によって利用できない場合もある)。

図3 一般的なWEP方式とIEEE 802.1X(802.1X-WEP)の違い

※注1:有線LAN/無線LANにおけるユーザー認証を一元的に行うための仕組みで、認証サーバとの連携により正規ユーザー以外は ネットワークの利用を阻止できる。また、この認証システム上で、動的な暗号鍵の交換(ダイナミックWEPとも呼ばれる)が提供され、より安全に通信でき る。

 また、VPNについては、SSL VPN(※注2)以外はネットワークの仕組みが根本的に絡んでくる。IPsec(※注3)やPPTP(Point-to-Point Tunneling Protocol ※注4)などによるVPNを安定して利用するためには、利用PCにグローバルIPアドレスが払い出されていることが条件だ。プライベー トアドレスが払い出されるタイプのサービスでは、事業者ネットワーク側ではアドレス変換(NAT)やDHCPサーバを使う。IPsecで通信する場合、 NATがアドレスを書き換える(グローバルアドレス/プライベートアドレス)ので、企業側のIPsecゲートウェイ、またはクライアント側のIPsecク ライアントが「データが改ざんされた」ものとしてIPsecパケットを破棄する恐れがある。またPPTPでは、事業者側が払い出すプライベートアドレス と、ユーザーの接続先ネットワークが払い出すプライベートアドレスが混在し、PPTPトンネルが切断されるなどの問題が生じる可能性が極めて高い。

図4 プライベートアドレスを割り当てるタイプのサービスではIPsec、PPTPのVPNトンネルが維持できない可能性が非常に高い

※注2:Webで使われているSSLの技術を用いてVPN環境を構築する、比較的新しいVPN技術。IPsecよりも運用が容易であり、今後のモバイルアクセスの有力な手段として注目されている。

※注3:現在主流のVPN方式で、そもそもIPネットワークの標準セキュリティ機能として生み出され、暗号技術を使ってIPパケットの完全性や機密性を実現する。

※注4:Windowsクライアントにも標準搭載されているVPN方式で、比較的実装が容易な点が特徴、。PPTPサーバと組み合わせてVPNトンネルによる通信が可能だが、セキュリティ強度はIPsecやSSL VPNよりは劣る。

 現在、グローバルアドレスに対応し、ユーザーがVPNを利用できることを正式にうたっているのはホットスポットのみだ。Mzoneの場合、APに よってはプライベートアドレスが払い出されているところがある。ちなみに、Mzoneを提供するNTTドコモではVPNの対応は現時点で表明しておらず、 「VPN利用については、お客様の責任において利用してもらっている状況」(NTTドコモ広報部)ということである。なお、BBモバイルポイントは一部を 除いてグローバルアドレスの払い出しには対応しておらず、IPsecやPPTPの利用は極めて難しい。自社のVPN機器で実際に利用できるかどうかは、各 事業者の1日のみの随時契約プランを利用し、事前に確認しておこう。

どれが「本命」? 公衆無線LANサービスを比べると…

ホットスポット


事業者 NTTコミュニケーションズ
月額固定料金 1680円/月
一時利用 可能(500円/日)
アクセスポイント数 約4000
ローミング BBモバイルポイント(定額:819円/月、スポット利用:315円/日)、海外
通信方式 IEEE 802.11a/b/g(場所によって利用可能な方式が異なる場合がある)
セキュリティ IEEE 802.1X、VPN対応(場所によって未対応の場合がある)
利用できる主な場所 カフェ・ファストフード店(タリーズ、プロント、モスバーガー、カフェドクリエなど)、レストラン(東京都内のガスト主要店 舗など)、駅(東京メトロ、都営地下鉄、JR西日本・JR四国主要駅、福岡市営地下鉄主要駅)、NEXCO西日本管内の主要サービスエリア、空港(羽田・ 成田など全国41主要空港)、主要なホテル、主に関東の主要図書館、一部のコンベンションホール・ビルなど

 802.1X認証やグローバルアドレスによるVPNにも対応し、通信方式も802.11gが主流だ。2002年より有償サービスを提供し、47都 道府県にAPが設置されているが、大都市・人口密集地を中心に列車や飛行機などで移動するビジネスマン向きである一方、車で移動するユーザーにはやや不向 きだ。

 なお、BBモバイルポイントとのローミングサービスも提供しており、契約無しでBBモバイルポイントも利用できる。この場合、24時間単位で 315円が加算される。また、819円の月額料金を払えば、どちらも常に利用可能になる。ただし、BBモバイルポイントの月額料金(Yahoo! JAPANでは525円)よりも高くなるので、個別に契約した方が安価だ。さらに、GBRS(Global Broadband Roaming Service)のローミングサービスに対応しており、iPassなどを使えば世界60カ国以上でワイヤレス、またはイーサネットによる接続も可能だ。

Mzone


事業者 NTTドコモ
月額固定料金 1575円/月(FOMA利用者は840円/月)
一時利用 可能(525円/日)
アクセスポイント数 約5000
ローミング BBモバイルポイント(スポット利用:315円/日)、エアポートネット(成田空港:利用料金は無料)、海外
通信方式 IEEE 802.11a/b/g(場所によって利用可能な方式が異なる場合がある)
セキュリティ IEEE 802.1X対応(場所によって未対応の場合がある)
利用できる主な場所 カフェ・ファストフード店(タリーズコーヒー、プロント、ロッテリア、ファーストキッチン、ケンタッキーフライドチキンな ど)、駅(東京メトロ、都営地下鉄、JR北海道/東海/西日本/四国主要駅、西武鉄道、多摩モノレール、京浜急行、京王帝都、東急電鉄、東武鉄道、ゆりか もめ、近畿日本鉄道、京阪電鉄、南海電鉄、伊予鉄道、高松琴平電鉄、えちぜん鉄道の各主要駅)、首都高速の主要パーキングエリア、空港(羽田・成田など全 国主要空港)、主要なホテル、商業施設など

 通信方式は802.11gが主流で802.1X認証にも対応するが、APによって利用できない場合もある。また、グローバルアドレスによるVPNアクセスについても、対応APと非対応APがあり、対応がまちまちだ。

 エリア展開については、JR各社、東京、大阪を中心に私鉄各社との提携に力を入れており、駅中心のエリア展開を行っているのが特徴だ。さらに、現 在日本で唯一、列車内での移動公衆無線LANサービスを行っている。また、タリーズコーヒーやプロントなど、ホットスポットと併設して運用しているポイン トも多い。

 また、ホットスポットと同様にBBモバイルポイントとのローミングサービスを提供している。ただし、契約無しのスポット利用(24時間ごとに 315円が課金)のみだ。さらに、iPassやドイツテレコム、テリアソネラ、シングテル社のサービスを使って海外からアクセスすることも可能である。

BBモバイルポイント


事業者 ソフトバンクモバイル
月額固定料金 プロバイダーによって料金が異なる(Yahoo! JAPANの場合525円/月)
一時利用 可能(500円/日、1000円/2週間、4000円/3カ月)
アクセスポイント数 約3500
ローミング なし
通信方式 IEEE 802.1b
セキュリティ WEPのみ
利用できる主な場所 カフェ・ファストフード店(マクドナルド、ルノアール、ドトールコーヒーなど)、駅(JR東海/東日本/西日本の各主要駅)、空港(羽田・成田など全国主要空港)、一部のホテル、図書館など

 日本マクドナルドの店舗を主力にエリア展開を行っており、北海道から沖縄まで、日本全国の対応店舗で利用できる。通信方式は802.11bのみ で、ほかのサービスに比べて通信速度が遅い。また、802.1X認証やグローバルアドレスの対応は行っていないが、地方都市でも利用できるのが強みだ。店 舗は比較的見つけやすく、主要道路沿いにも店舗があるため車で移動するユーザーにも利用しやすいメリットがある。また、ルノアールやドトールコーヒーなど のカフェ、JR東日本の主要駅、JR西日本の新幹線駅、空港での利用も可能だ。

 なお、BBモバイルポイントはホールセール事業者という位置付けであり、申し込みはYahoo! Japanや、Yahoo! BB、@niftyなどの提携プロバイダーを通じて行う。Yahoo! Japanから申し込む場合は、Yahoo! Japan IDの取得とYahoo!ウォレットという決済サービスの申し込みが必要だが、最も料金が安い。

総括

 3つのサービスを詳細に見てきたが、速度、セキュリティと面で最も充実しているのがホットスポットだ。もし、社員の動線上でホットスポットが利用 できるなら、無線LANならではの高速性を生かしたさまざまなIT活用が、セキュアな環境で実現するはずだ。しかし、ホットスポットはサービスエリア面で やや偏りが大きく、首都圏以外のエリアには弱い。

 ホットスポットがうまくユーザーの動線に懸からないのなら、Mzoneが有力候補として考えられるだろう。特に地方都市ではホットスポットよりも 利用可能な場所が多く、私鉄を含めた多数の駅で利用できるのが魅力だ。ただし、セキュリティ対策ではIPsecやPPTPの利用は保証できないので、 SSL VPNの利用をメインで考えたい。

 一方、BBモバイルポイントは地方に強いサービスだ。このメリットを最優先させたいのなら、唯一の選択肢といえるだろう。ただし、通信速度が遅 く、セキュリティも十分ではない。SSL VPNやWebメールの利用を主とし、比較的軽いデータのやりとりにとどめた運用が向いている。